ここ1ヶ月で「引き出し」の臭いについての相談が増えています。
今回は、買ったばかりの組み立て式ベッドの引き出しが臭いのでなんとかならないでしょうかという内容でした。
解決策をネット検索したところ、私のブログを見つけてすぐに電話をくださったそうです。
お困りの方には役立っているようで、嬉しい限り。
特にクッションフロアの臭い対策の記事がよく読まれているようです(こちら↓)。

他にもいろいろなことを書いていますので、ご興味があればトップページから見てみてください。

お悩みの概要
家具店でベッドを購入したところ、その臭い(特に引き出し)が部屋中に充満して我慢できないほど。
購入前にお店で実物を確かめた際にはさほど気にならなかったものの、いざ配達されて、組み立てた後に初めて気づいたそうです。

これ、違う品物みたい
そうです。
こういったことが起きる要因は下記のことが考えられます。
- お店に並んでいるものは開封・組み立てし展示し始めてから日数が経過していて、新品時より臭いが減っています
- さらに店内の換気システムがしっかりしていて、臭いが気にならないようになっているかと思います
- 家具(組み立てなら部品ごとの場合も)は製造時にしっかりビニール包装されて届けられるため、何ヶ月経っても新品状態を保っています
特に3が一番大きい要因で、「お店で確認したものと違う」とトラブルになりやすいです。
お店で確かめたときには臭いはそんなに気にならなくても、配達される商品は工場でビニール包装されたままの新品。これを配送時に開封するので、比較にならないレベルの臭いがします。
さらに、量販店の家具は海外で生産されているものが多数であることも臭いが強いことに影響しているかと思います。
よく「安いものだから臭うんでしょうか?」と聞かれますが、高級品でも大して違いはないと思います。
家具の表面・側面など目に見える面は、どこの会社さんも大事にしています。
ただ、内部、引き出しなどは何も処理されていないことが多く、開けた瞬間モワーっと、頭が痛くなるほどの刺激臭が出てきます。これは材料の板をくっつける際の接着剤の仕業です。
そんな臭いのするところには衣類など収納できませんよね。
また、最近出回っている無臭タイプの防虫剤も、無臭タイプであっても敏感な方などは反応することがあるのでお気をつけください。
今回のお客様のケースでは、買ったお店にこのことを相談したところ、幸いなことに交換してくれるとのことでした。

交換してもらえるときは、もう少し臭いが少ないものを選びます。
ただ、交換してもらったとしても臭うと思うのでリバースワックスを塗ってみたいです。
どのくらい必要ですか?
今はお店でも、臭いの解決策について説明書を置いてくれている場合もあります。
お茶っ葉や使い終わったコーヒーの粉を入れるなど。
もしこれらでも良くならないなというときは、下で紹介する方法を試してみてください。
お客様へのアドバイス内容:引き出し臭いを解決するリバースワックスの塗り方

リバースワックス
引き出しの内部・裏面、フレームの内側(未塗装部分)、ベッド脚の上下(未塗装部分)を塗ってくださいとアドバイスしました。
1回塗った後に乾燥させ、2回目を塗ります。
刷毛を使うと塗りやすいです。
刷毛はホームセンターなどでも売っています。
リバースワックスが乾燥した後は今まで通りお使いください。
乾燥時間は、気温や湿度によっても前後するのですが、大体1時間程度です。
シングルベッドであれば、2回塗りで全部で使う量は2リットルくらいでしょう。
材質により塗布面積は変わりますので、足りなくなることもありえます。
その時は、追加注文いただければと思います。
実は私も数年前に、お客様と同じ店名の家具店で引き出し付きのベッドを購入しました。
これもやはり臭っていました。

引き出しの内部・側面・裏面、ほかにはフレームの内側(未塗装部分)、ベッド脚の上下(未塗装部分)など塗装されていない部分があればその部分に塗布
引き出しを閉めている時はさほど、臭いませんでした。
このときもリバースワックスを2回塗りしたおかげでスッキリ。
ベッドの引き出しだけでなく、タンスなどの引き出しも同じ方法で解決できます。

引き出しの内部・側面・裏面、ほかに塗装されていない部分があればその部分に塗布
リバースワックスは、接着剤の臭いのほか、天然木の香りがちょっと強すぎるな、といった場合にも使えます(木の香りがやわらかくなります)ので、よろしければ試してみてください。
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