初挑戦の二級建築士試験は学科合格、製図は不合格でした

あけましておめでとうございます。

あっという間に2021年になり、明日が仕事始めです。

去年はどんな記事を書いていたっけなぁと過去記事を眺めていたら、二級建築士試験の製図について書いていなかったので振り返りたいと思います。

学科の様子はこちら↓

二級建築士の学科試験が終了。日建学院の講座を受けた感想を書いてみる
先週7月5日(日)に令和2年二級建築士試験(学科)を受験してきました。 会場が朱鷺メッセだったので、道が混むかなと思って早く家を出たら思いのほか早く着き過ぎました。 最後までよく理解しきれなかった苦手問題も多く、...

 

学科を何とか突破して挑んだ製図試験、結果から言うと【不合格】でした。

 

学科試験終了後の7月から受講した日建学院の製図講座。

映像講義を見て、テキストを読んで、講師によるポイント解説があって、あとはひたすら描く。

一番初めの課題は図面一式のトレース。

解答例を見ながら、同じように自分で書いてみるというものです。

 

「最初は何時間もかかると思いますけど、だんだん短くなっていくので大丈夫ですよ」

講師のこの言葉を胸に取り掛かるも、一向に短くならない作図時間。

初めのトレースは結局3~40時間(!)かかったんじゃないかな?

それ以降も、ずっと一生懸命やっていたのですが、自分の飲み込みの悪さ・要領の悪さがこれほどとは…というぐらい、掛けた時間の割になかなか上達しませんでした。

家でやる課題もたくさん出るんですが、講義の中で終わらせなきゃいけない課題も全く時間内に終わらず、それも持ち帰りになるのでとにかくきつかったです。

 

少し短縮できたと思ってもまだ9時間とかかかりまして、講師に添削してもらう時も「出来栄え云々よりも時間が課題ですね」と毎回同じことを言われる始末で。

平面図などの合計4つの図面一式を3時間半で描き切るのが理想なんですが、試験一か月前の8月時点ではまだ5時間くらい。

※試験時間は5時間で、うち90分はエスキス(設計のプランニング)や計画の要点という文章書きに充てるため。

最後の模試でようやく4時間で描けるようになり、エスキスで1時間+作図4時間=5時間で一応試験時間内に描き切って採点の土俵には乗れるんじゃないかな?というところまで何とか到達。

最後の講義の後、日建学院の職員さんに「熊木さんが一番頑張ったかもね」と言われたのが嬉しかったです。

 

学科試験のときとは違い、試験前日も不思議と緊張しませんでした。

作図時間が短くなったとはいえ依然ギリギリですし、エスキスも時間内に終わるか分かりませんでしたし、依然厳しい状況には変わらなくて、ただ自分の精一杯を尽くすだけ、という精神状態だからだと思います。

 

試験終了。

模試に続き、無事時間内に描き切りました。

5時間という長丁場なので飲み物や軽食を持って行ったんですが、手をつける暇まったくなし。

5時間フルスロットルでした。

エスキスが予定より30分余計にかかってしまい、作図がかなり雑に。

何とか終わらせたーと思ってホッとしていたら、回収される寸前に重大な欠落があることに気づいて血の気が引きました…。

 

それでも、やってきた精一杯は出せました。

作図時間を気にするあまり焦って要点見落とすってのが現時点での実力なだけであって。

全くのゼロから試験を受けられるレベルまで来ることができただけでよく頑張ったとも思います。

苦しかったけど、大人になってからの勉強の楽しさにも気づけました。

 

試験後は日建学院に行って、講師によるカウンセリング。

試験当日のプランを講評してもらいました。

自分でも気づいた重大な欠落以外にも、大きな減点ポイントが続々と。

課題自体はそれほど難しくなかった年なので、点数の高い人が多くなることが予想され、そこにこの減点具合だと…とのこと。

確かに日建でやった様々な課題に比べるとやりやすい問題でした(色々見落とし・ミスがあるのは置いておいて笑)。

実際、手も足も出なかったわけじゃありません。

設計・現場じゃないのに(Web担当してます)エスキスまとめて一式図描き上げるまで到達しただけでもよくやった、と講師に言われて嬉しかったです。

それくらい、講座が始まる2ヶ月前はなーんにもできてませんでしたし。

2021年はRC(鉄筋コンクリート)の建物が課題になると予想されるそうですが、今年の経験は全くムダじゃないし、むしろRCの年は合格するチャンスとのこと。

木造とRCどっちも勉強できるのは仕事に非常に役立つので、むしろラッキーとも思ってます。

 

そして迎えた合格発表。

冒頭で書いた通り、不合格でした。

手応えはなかったし諦めていましたけど、やっぱりどこか期待しながら見ちゃいました。

当時を振り返れば自分なりに限界まで頑張ったと胸を張って言えますが、自分のレベルに対してそのやり方・量じゃ足りなかったということです。

 

ただ、意外だったのが成績。

郵送で成績の通知が来て、自分がランクI、II、III、IVのどこに位置するのかを教えてもらえます(合格はランクI)。

まさかのランクⅡ!意外と合格は近かった…?

 

今年はランクI、II、III、IVのそれぞれの割合は、ランクI:53.1%、ランクII:6.9%、ランクIII:32.6%、ランクIV:7.4%だったそう。

解答の傾向としては 「未完成」、「設計条件の違反(要求室の欠落、外壁の仕上げ、階段の計画)」に該当するものが多かったとのこと。

あれだけダメだと思っていたのに、半分よりは上にいけたというのが驚き。

意外と合格まではもう少しだったのかな?

不合格ではありましたが、全くダメダメってわけじゃないんだ!と少し嬉しかったです。

今年こそは合格!

投稿者プロフィール
熊木 勇太

1987年生まれ。株式会社リバースジャパンのWeb担当として、ウェブサイト・SNSの更新、製品カタログ等の販促物制作、社内環境整備を担当。大学卒業後は印刷会社に入社。営業として様々な印刷物・Web制作に携わる。この体験から、企業が自ら情報発信して伝えることの大切さを感じ、リバースジャパン入社後はWebサイトリニューアルやSNSでの発信、パンフレット等の新規作成など情報発信に務めています。高校生の頃に鑑賞して以来、長岡花火が1年で最大の楽しみです。

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